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リフォームは建物を構造的に強くする絶好のチャンス

2011.09.30

阪神淡路大震災では、特徴的な光景が人々の目を引きました。二階建ての一階がペシャンコに潰れ、二階部分がストンと落ちて平屋建てのようになっている光景です。二階を増築したのはいいが、肝心の一階を補強していなかったためや、やはり一階部分を補強せずに大空間にリフォームしたために潰れたケースもありました。日本は土地が狭いため、家族が増えるとどうしても既存の一階の上に、新たに二階を増築することになりがちです。構造の専門家は、その場合には「通し柱」といって、一階から二階まで通った一本の柱を別個に設置して「強さを出す」必要があるといいます。そうして一階の柱にかかる負担を防ぐわけです。あるいは壁に筋交いを入れたり、合板を貼ったりするなどして壁自体の強度を増すことも大事だと指摘します。また、既存部分に増築部分をもたれかけさせることも危険であり、阪神淡路大震災で倒壊した二階建て住宅には、そうした手が全く打たれていなかった家が少なくなかったということです。増築にしろ改築にしろ、建物の化粧直しにしろ、いわゆるリフォームは建物を構造的に強くする絶好のチャンスなのです。リフォーム時には、壁や床、天井などの内張りを剥がすことか多いわけですから、壁の内部や基礎、梁といった構造をその際に点検でき、同時期に補強工事ができるからです。これは耐震補強のためだけに壁や床を剥がすのに比べてずっと割安です。ところが多くのリフォームは、狭い部屋を広くするとか、システム・キッチンを取り付けるなどといったグレードアップの方向に目を奪われがちで、耐震補強の観点が抜け落ちている場合が少なくありません。

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