そんな私が、どうして「収納のプロ」になれたのか?一言で言えば、「そんな私」だったからかもしれません。引っ越し先で荷物を開け、お客様の指示どおり、家具などを置いていきます。そのうち「あれ?」と気がつくのです。奥様が同じところを何度も何度も行ったり来たりしている。なぜなんだろう、と。今見れば、ただちに「動線が悪い!」とわかるのですが、当時の私にはわかりません。なんだかおかしいと思うだけです。また、あるお宅では大きなお皿と小さなお皿をしまう場所が離れていました。
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「どうして?」と考えるわけです。「同じぐらいよく使うものだったら、そばにあったほうが便利なのに……」と漠然と思ってみたり。そして、あるとき気がつきました。同じところを行ったり来たりしている奥様も、大きなお皿と小さなお皿を別々のところにしまっている奥様も、「私」だったんだ!どうして私の家が片づかないのかも、なぜ私の家が使いにくいのかも、だんだんわかってきました。そのお宅の家具をどう置けば、もっと快適になるのかも、食器をどこにしまえば、今までよりずっと使いやすくなるのかも、答えは全部私の家にあったのです。